日暮れの音

空に響く

今日は月命日。初めて知っている人の眠る墓前で手を合わせ、しみじみと「いない」というのはなんなのだろう、と思う。空は雲ひとつなく晴れていて、手を合わせながら語りかけた言葉が、空中で反響しながらきっと故人まで伝わるような気がした。

上野藪

上野まで出たついでに上野藪そばで食事する。美味しかった。けれど、せいろ一枚でもなかなか良いお値段。また、ぶらぶらと歩きながら色々なことを思い出す。風はなく空気も柔らかで、身体は何の抵抗もなく進んで行く。街はクリスマス一色。自分からは線香の香りが漂っていた。